- Belkin Connect USB-Cハブ 7-in-1って実際のところどうなの?
- 他のケーブル型USB-Cハブと比べるとどんな特徴があるの?
- SatechiやAnkerのUSB-Cハブよりもおすすめ?
そんな疑問をお持ちの方にドッキングステーションで有名なBelkinから発売されているケーブル型USB-CハブBelkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1のレビューを行っていきます。
記事の信頼性
- 本業は、半導体を作るための製造装置を設計しているエンジニア。
- 普段から半導体に関わる仕事をしており、そのフィルターを通してガジェットを紹介。
Satechi、Ankerなどからも様々なケーブル型USB-Cハブが登場していますし、選択肢が多すぎて何を選んだらいいか悩む方も多いはず。
そこで、今回はSatechiとAnkerの同スペックのケーブル型USB-Cハブと比較しつつ、BelkinのUSB-Cハブはどのような特徴があるのか解説していきたいと思います。
製品提供を頂いてますが、忖度なくおすすめできない点ははっきりレビューしていきますので、BelkinのUSB-Cハブってどうなんだろう?と気になっている方は最後までご覧ください。
【結論】スペック最強ケーブル型USB-Cハブ
結論から言うと、搭載されいているポートの種類もバランスが良くて、スペック面でもほぼほぼ最高性能を詰め合わせたようなUSB-Cハブです。
それでいて、ハブ本体の質感やデザイン性においてもMacBookとの親和性も高く、さすがBelkinといったところ。
製品提供を受けているため嘘っぽく聞こえてしまいますが、今までメインで使っていたSatechi V2 マルチUSB-Cハブ 8-in-1からBelkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1に切り替えてしまいました。
このハブの最大の特徴は、2.5Gbps対応のEthernetポートです。さすがドッキングステーションで有名なbelkinだけあって、このスペックのUSB-Cハブは唯一無二の存在。
このEthernetポートのスペックだけを見ると、5万円以上するドッキングステーションと同等ですので、NAS(ネットワークHDD)・超高速インターネット通信・仕事で社内ネットワークと接続する場合はかなり重宝するはずです。
スペックが高い分、SatechiやAnkerの7-in-1や8-in-1の製品と比べると高いですが、月に1回のAmazonセールを狙うと他と同価格帯で購入することが出来ますので、仕事で頻繁にUSBポートやイーサネットポートでデータのやりとりをされる方は是非Amazonセールを狙ってみてください。
Belkin Connect USB-Cハブ 7-in-1の特徴
超高速!2.5Gbps Ethernet対応
冒頭でも紹介しましたが、Belkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1の特徴は、2.5Gbps対応のEthernetポートです。
正直、普通の方は一般的なスペック1Gbpsでも十分だと思いますが、高速イーサネット通信したい人にとってこのスペックは超貴重な存在です。
高速イーサネット通信で便利な一例
- NAS(ネットワークHDD)に接続したい人。
- テレワークで超高速インターネット通信したい人。
- 仕事で社内ネットワークに接続して頻繁にデータのやりとりをする人。
高速通信・大容量データ時代の今、2.5Gbps対応の製品も一般的になりつつあるので、今後のことを見通してこのスペックを選ぶのもありだと思います。
USBポート 転送速度10Gbps(1250MB/s)対応
一般的なUSB-Cハブは、USBポートの転送速度が5Gbpsになっていますが、Belkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1はその倍の10Gbpsの転送速度を出すことが可能です。
データ転送をするためにUSB-Cハブを購入する人も多いと思いますので、この転送速度が早ければ早いほど作業効率があがるはず。
4K動画や超高画質写真が誰でも撮れる時代になってきたからこそ、10Gbps対応のUSBポートはかなり嬉しいです。
Satechi、Ankerのケーブル型 USB-Cハブとの違い
SatechiとAnkerのケーブル型USB-Cハブと比較した表です。
商品名 | Belkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ7-in-1 | Satechi イーサネット付 スリム 7in1 USB-Cハブ | Satechi V2 マルチ USB-Cハブ 8in1 | Anker PowerExpand+ 7-in-1 メディアハブ | Anker PowerExpand+ 7-in-1 イーサネットハブ | Anker PowerExpand 8-in-1 データハブ | Anker 655 USB-Cハブ 8-in-1 |
ポート数 | 7 | 7 | 8 | 7 | 7 | 8 | 8 |
HDMI | 4K 60Hz | 4K 60Hz | 4K 60Hz | 4K 30Hz | 4K 30Hz | 4K 60Hz | 4K 60Hz |
USB-A | 10Gbps x 2 | 5Gbps x 2 | 5Gbps x 3 | 5Gbps x 2 | 5Gbps x 2 | 10Gbps x 2 | 10Gbps x 2 |
USB-C | 10Gbps x 1 | - | - | 5Gbps x 1 | - | 10Gbps x 1 | - |
SD | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅱ x 1 |
microSD | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅰ x 1 | UHS-Ⅱ x 1 |
Ethernet(LAN) | 2.5Gbps x 1 | 1Gbps x 1 | 1Gbps x 1 | 1Gbps x 1 | 1Gbps x 1 | 1Gbps x 1 | 1Gbps x 1 |
充電能力 | 85W | 60W | 60W | 85W | 85W | 85W | 85W |
その他機能 | - | - | - | - | - | - | 音声ジャック |
商品リンク | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
比較表をご覧になられてわかるようにSatechiやAnkerといった有名メーカーのUSB-Cハブと比べてもスペックが高いことがわかります。
データ転送用に購入される方が多いと思いますが、USB Type-C・USB Type-A・microSD・SDがすべて揃っていますし、USBポートが10Gbps対応なので頻繁にデータのやりとりをする人にとってはかなり重宝するはず。
また、先ほど紹介したとおりEthernetポートが2.5Gbps対応なのは唯一無二ですので、仕事で頻繁にデータのやりとりをする人にはもってこいです。
Belkin USB-Cハブ 7-in-1 同梱品・外観・各種ポートスペック
ここからは実際に商品を開封しながら紹介していきます。
外箱・同梱品
外箱もしっかりとした作り。
箱を開けると、ハブ本体は紙ベースの箱に固定されており、その他に取り扱い説明書などが付属しています。
サイズ・重量・外観
サイズは12.6 x 1.6 x 5.3(cm)で、同スペックのAnkerやSatechiのケーブル型USB-Cハブと比べても同等の大きさです。
重量は146gで、先ほど比較したAnker(111g)とSatechi(78g)と比べると最も重いですが、重いといっても誤差のレベルだと思いますし、個人的には多少重みがあった方が重量感があって好きです。
ハブ本体の見た目や質感は最高に美しいの一言に尽きます。本体はアルミ合金をブラスト処理を施したような高級感のある仕上がりで、側面の黒い樹脂と相まってデザイン面でも美しくおしゃれだと感じます。
M1 MacBook Airスペースグレーと並べても純正アクセサリー?と勘違いしてしまうほど親和性が高く、質感の良さが感じられます。
USB-Cハブはどうしても機能重視で、本体も樹脂で作られている製品が多い中で、このように本体の質感やデザインでこだわりがあるのはユーザーからしても嬉しいポイントです。
HDMIポート 4K60Hz
USB-Cハブの中には、HDMIポートが4K30Hzまでしか対応していないモデルも多く、これだと4Kモニタやーウルトラワイドモニターに接続出来たとしてもかなりカクカクしてしまってまともに使う事が出来ません。
その点、Belkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1では4K60Hzまでしっかり対応しているのでどのモニターでも安心して使えますね。
USB Type-Cポート (データ転送&PCヘの給電)
このUSB-CポートからPCへ85W給電(入力100W)することができますし、10Gbpsのデータ転送も可能。
SanDiskエクストリームポータブルSSD(MacBook直接続:600〜700MB/s)をUSB Type-Cポートに接続して転送速度を計測すると、実測値は約700MB/s弱。
このハブ本体のスペックが高いため、転送速度を落とすことなく接続出来ていることがわかります。
Type-Cポートで充電も可能で、約7W程度の出力がありました。(iPad Proを充電)
USB Type-Aポート
USB Type-Aポートは、USB3.2 Gen2ポートが2つ(最大転送速度10Gbps)あります。
こちらも先ほどと同様に、SanDiskエクストリームポータブルSSDをType-Aポートに接続して転送速度を計測すると、約700MB/s弱。
USB Type-Aポートも転送速度を落とすことなく接続出来ていることがわかりました。
充電能力もType-Cポートと同じように、約7W程度の出力でした。(iPad Proを充電)
microSD、SDスロット(UHS-Ⅰ)
SDとmicroSDの両方のポートが搭載されており、理論値104MB/sの転送速度のUHS-Ⅰに対応しています。
ほとんどのUSB-CハブはUHS-Ⅰですのでしょうがいないとは思いますが、欲を言えば最大転送速度312MB/sのUHS-Ⅱに対応してほしかったところ。
microSDを接続して転送速度を計測してみると、実力値は約90MB/sです。
他のハブのmicroSDスロットは、ブスっとさして終わるパターンが多い中、Belkin製品はカチッとフィードバックがある挿入感だったのは地味に嬉しいポイントでした。
Ethernetポート(LAN)
冒頭でもお伝えしましたが、Belkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1のEthernetポートは超高速通信の2.5Gbps対応。
私が調べる限り、同じようなUSB-Cハブで2.5Gbpsの通信速度を出せるのがこのBelkin製品のみ。
他で2.5Gbps以上の速度を出そうと思ったら5万円以上のドッキングステーションを導入するか、Ethernetポート専用のアダプターを導入するしかないため、いかにこのハブが優秀なのかがわかります。
Belkin Connect USB-Cハブ 7-in-1のいいところ、微妙なところ
価格は高め
はっきり言うと価格は高め。USB-Cハブの有名メーカーSatechiやAnkerなどと比べてもワンランク上の価格帯です。
ただし、価格が高い分スペックも高いので、仕事で頻繁に大量のデータをやりとりする方はスペックが高い方が生産性が向上するはず。
毎月実施されるAmazonのセール時はSatechiやAnkerなどのUSB-Cハブと同価格帯にまでセールをしていることがほとんどなので、購入する場合はそこが狙い目です。
USB-Cポートで給電もデータのやりとりも可能
メリットでもありデメリットでもあると思いますが、Belkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1はUSB Type-CポートでPCへの給電と10Gbpsのデータ転送が可能です。
このUSB-CハブにはUSB Type-Cのポートがこれしかないため、Type-Cポートでデータ転送しつつPCへの給電もしたい!という場合はどちらかをPC本体のポートを使用するしかありません。
その分、ハブ本体は機能が詰まってスッキリするので、使用する状況に応じてメリットにもデメリットにもなります。
ほとんどのポートが片側に集結
個人的にほとんどのポートが一つの側面に集計している点も嬉しいポイント。
機能面ではいろんな面にポートがあっても全く問題ありませんが、ケーブルやらSDカードやら色々な面から飛び出している状態はごちゃごちゃしていてなんか嫌なんです。
私は、ケーブル型USB-Cハブをノートパソコンマウントの裏側にマジックテープで取り付けているのですが、こういう使い方をする点でもポートが一つの側面にあるのはめっちゃありがたいです。
ケーブル型USB-Cハブ x マジックテープは以下記事でも紹介していますので気になる方はチェックしてください。
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10Gbps対応のUSBポートは珍しいしありがたい
有名メーカー(SatechiやAnkerなど)のUSB-Cハブも含め、多くのUSBポートは転送速度は5Gbpsが一般的。
たまーにしかデータのやりとりをしない人にとっては5Gbpsでも十分かもしれませんが、仕事で頻繁に大量のデータをやりとりする人は10Gbps対応なのはめっちゃありがたいです。
USB-Cハブで10Gbps対応しているのもかなり限られるので、それだけでもこのBelkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1を選ぶ価値はあると感じます。
2.5Gbps Ethernet対応のUSB-Cハブは唯一無二
このUSB-Cハブの最大の特徴と言えばやはり2.5Gbps対応のEthernetポート。
他のほぼ全てのハブは、Ethernetポートが1Gbps仕様になっており、NAS(ネットワークHDD)・超高速インターネット・仕事で社内ネットワークに接続して頻繁にデータのやりとりをする人にとってはBelkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1 はかなりありがたい存在のはずです。
Belkinのハブ以外で2.5Gbps対応のネットワークを構築しようとすると、写真のような2.5Gbps対応のイーサネット専用アダプターか5万円以上するドッキングステーションを購入するしかありません。
この専用アダプターもだいたい¥3,000〜¥5,000ほどかかるので、BelkinのUSB-Cハブがいかに優秀なのかがわかると思います。
【まとめ】スペック最強USB-Cハブ Belkin Connect USB-Cハブ 7-in-1
今までメインのUSB-Cハブは、Satechi V2 マルチUSB-Cハブ 8-in-1を使用していましたが、今回Belkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1を手に入れたことで完全にメインに昇格しました。
メインハブにした理由
- 各種ポートが満遍なく搭載されていてバランスがいい。
- 各種ポートのスペックが高い。特にEthernetポート2.5Gbpsは唯一無二。
- ハブ本体の質感やデザイン性がいいし、MacBookとの親和性が高い。
- イーサネット以外のポートが一つの側面に集結している。
メインハブに昇格した理由は上記参照して頂きたいのですが、ポートの種類もバランスが良くてスペックも高く、デザイン面でも質感やMacBookとの親和性が高いので、個人的にはほぼ完璧なUSB-Cハブだと感じました。
商品提供受けているからそんな事言うんじゃないの?と感じる方もいるかもしれませんが、何も持っていない状態で1つ買うとしてもBelkin Connect 2.5GbE USB-Cハブ 7-in-1を選びます。
ただし、スペックが高い分、通常価格も高いので毎月開催されるAmazonセールの時期を狙って購入します。もしこの記事を見て少しでも気になったー!という方は、是非Amazonセールを狙ってみてください。
これ以外のMacBookにおすすめなUSB-Cハブは以下記事で徹底比較していますので、そちらもご覧ください。
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